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「傷がなおる」ということ

ここで一つ気をつけてほしいのは、傷は治っても、傷痕が残ってしまうことです。


それは傷の原因によるものではなく、ケガでも手術でも同じことです。


外来で診療をしていると、傷痕を修整に来た患者さんに「先生、この傷治りますか」とよく聞かれます。


こういう時は特に説明に注意を払うことにしています。


まず「傷が治る」というのは、あくまでも傷がくっつき、目立たなくなることであって、傷痕そのものが消滅してしまう訳ではありません。


「傷痕」というのは傷の状態、つまり見掛けを指す言葉で、患者さんにとって大事なのは、傷痕が目立つか目立たないかということです。


だから、傷痕が目立たなくなれば、「傷が治った」という表現になります。


・・・ところが、永久脱毛 などを行う美容外科医が「傷痕」と言う時には、癩痕組織を指します。


癩痕組織は傷がくっついているためには必要な組織で、後で述べるようになくすことはできません。


・・・つまりわたしたちは、癩痕組織を消すことはできないですが、目立つ傷痕を目立たなくすることはできるということになります。

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