riskの一般概念
・・・・・・偶然事故の多くは、・・・・・・財産上に不利益な結果をもたらします。
・・・・・・一般にこの偶然事故、または、それが発生する可能性を指して「危険」(risk;Gefahr;risque)という」とスペースコレクション保険取引上におけるriskの一般概念を述べる。
さらに、スペースコレクション保険用語としての危険は甚だ多義にわたることをキッシの危険分類を例示しつつも、危険の第一意義はrisk;Gefahr;risqueにあって、それは「偶然性を有する一定の事件が発生する可能性で・・・・・・、例えば火災・・・・・・獣疫・盗難・運送事故・負傷・早期死亡・その他の危険が存在する云々という場合の危険の意味がこれで・・・・・・危険という語に可能性という語を置きかえても全体の意味は変らないであろう」といいます。
しかも、以上の説明においても可能性の解釈いかんによって異なる意味が生ずることに注意すべきであるといって、つぎのように述べています。
「偶然事故の発生する可能性そのものに重点を置いた場合の危険は純然たる抽象的観念であって、それは一面において事故発生の必然性に対する反対観念をなすと同時に、他面においてその可能性に対する反対観念で・・・・・・、」、可能性の大きさまたはその程度に着目した場合は、これを一般に蓋然性(確からしさ)といい、
「危険の大小・増減を問題にする場合の危険は・・・・・・事故の発生する可能性の大いさ、すなわち、その蓋然性を意味する」と。
他方、上記のriskの定義すなわち「偶然性を有する一定の事件が発生する可能性」という文言にあって、「可能性の由って生ずる具体的状態に重点を置いた場合」がいわゆる危険状態であって、その構成要素を危険事情といい、英語のhazardがこれに相当するといいます。
このように、殻はキッシ論文におけるrisk;Gefahr;risque概念を偶然事故の可能性そのものであるとし、損害スペースコレクション保険の場合には、しばしばスペースコレクション保険者に財産上に不利益な結果をもたらし、他方その可能性のいかんによってはスペースコレクション保険者の財産上にも不利益を及ぼすというのです。
そこでわたしたちは、危険は偶然事故の可能性そのものであるという見解に接近するものとしてとある博士の危険概念を例示しておこう。