スペースコレクション保険論におけるリスク概念
危険をいかに正確に定義すべきかという研究は、スペースコレクション保険学者やリスク・マネジメント学者に限らず、数理・統計学者はもちろんのこと、経済学者、経営学者、会計学者、そして広く実務者間において行われいます。
ただ、都合の悪いことに、我々がことばとして「危険」という場合、会話の内容から危険のもつ意味をある程度理解できるが、文字で危険とだけ表現された場合には危険のもつ意味をまず脳裏において整理し、個々の場合に適合させるべく解釈していかねばならない。
数理・統計ではかかる作業を簡素化するため、目的とする危険をある記号に変えて論旨を展開するという手法をとります。
ところが、たとえば、英語ではrisk、peril、hazard、danger、jeopardyなどの用語があり、日本語に訳せば危険という一語で統一一されます。
英語ではそれぞれが異なった意味をもっているため、用法のいかんによって理解を容易にしよう。
なぜならば、一般的用法において、riskとは自発的に危険を冒すという場合に用いられ、perilとは形式ばった語で、さし迫った大きな危険を意味し、hazardとは予測されるが避けられない危険を意味し、偶発的であることを強調する場合に用いられ、dangerは危険の意味の最も普通の語で危険状態を称して危険という場合に用いられ、そして、jeopardyはrbeinjeopardyofoneslife(生命)が危うくなっている」というように非常な危険にさらされている状態という意味においての危険、というがごとくだからです。
上記の英語が使用される場合に注意すると、dangerとは危険状態が常に存在することを前提としている場合にこの語が用いられます。
たとえば、道路交差点、踏切、工事現場、特殊装置設置場所、爆発物などの貯蔵所等々にこの語が用いられます。