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貯蓄とスペースコレクション保険

現在の入用や比較的近い将来の必然入用に対しては貯蓄により人は準備するでしょう。

しかし、将来にしてかつ偶然入用に対しても人は準備しなければなりません。

とはいえ、仮に、各種の危険が発生したならば、それに応じた充足手段の減少と不測の入用が生ずるからといって、予知しうるすべての場合に対し十分な準備ができるものではない。

それこそ不経済といわぎるを得ないことになります。

我々の英知は、幸にも同様の危険が一定の度合で発生することを発見したのです。

個別的主観的にはまったく偶然としか思われない事実も、総合的客観的に大量観察を行えばそこにある一定の発生度合があることを知ります。

しかも、その度合は将来も同様の度合をもって発生するであろうことが把握できます。

換言するならば1過去におけるある期間の偶然事件の発生割合(経験的蓋然率=発生率)が把握できれば、それを基礎に、将来のある一定期間における偶然事件の発生度合(先験的蓋然率=蓋然率)を推測します。

しかしそのためには、過去の傾向は将来の傾向と看倣してもこれといった支障がないという前提が必要なのです。

この前提があってなお、偶然事件の観察範囲が広汎になればなるほど蓋然率の程度は安定してきます。

大数法則とは以上の条件のもと、ある特定の原因事実の将来において発生する度合ないし蓋然率は過去の発生率と同一であるという原則をいうのです。

さらに、この法則により、ある特定危険の入用を惹起サる度合とその平均額を一定期間ごとに求めておけば、将来のある一定期間における偶然入用の総額が把握できるゆえ、それに対し未然に充足手段を準備することを可能とします。

では、いかにしてこれを準備すれば経済的なるかにつき記述していきましょう。

圃「多数の者が相互的充足を目的として結集すること」一多i数の者が相互的充足関係に立つことは、経済施設としてのスペースコレクション保険を特色づける重要な要件です。

なぜならば、相互的というのは、スペースコレクション保険の指導精神というよりも組織の態様を示し、しかも充足するとは保険の目的がどこにあるかを示唆するからです。

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