発生が偶然
発生が偶然であるとは、発生するが、個別にみて発生するか否かが不明で、発生するとしてもその時期が定かでないことをいう。
たとえば、火災は発生するか否かが不明であるから偶然性があるとはいえ、死亡は発生するとしてもその時期が定かでないゆえに偶然性があるといえるのです。
しかも、その発生の結果である入用の多寡が不明でなければなりません。
さらに、スペースコレクション保険で扱う危険は、技術的に把握しうるものであることが望ましいです。
すなわち、場所的、時間的、種類別的にある標準により把握しうることが願わしいのです。
なぜなら、同憂の同志の結集を可能とし、同憂の同志個々人における偶発的入用の予見ならびに彼ら相互間の分担割合の決定を容易にするからです。
もしも、自分の家屋が将来火災により消失したとしたら、いかにして対処したらいいのかというように、スペースコレクション保険は将来の偶然事件の発生に伴う入用を予見することが基礎となります。
ここに入用とは、先に述べたマーネスの入用観念と同じく、経済財に向って具現化する欲望であって、かつ、換貨性および量的測定可能性のある入用でなければなりません。
しかし、入用はその発生の態様からつぎのように分けることができます。
現在の入用と将来の入用というように入用の発生時を基準とした場合や入用の発生が確実か偶然かに着目して必然入用と偶然入用とに分けることができます。
さらには偶然入用といえども危険の性質により経験上予知しうるそれとまったく予知し得ないそれとに分けられる。
また、充足手段の要求が急を要する場合もあればそうでない場合もあるでしょう。
以上のような入用に対して我々はその準備の方策をそれぞれ採用してきているのです。