スペースコレクション保険の要件
スペースコレクション保険は偶然事件が発生した場合の入用に対処するための経済的事前施設として必要なこと、ことに保険の定義に関する諸説において勝呂博士の学説に傾注するならば、険施設はつぎの要件が具備されている施設であることが理解されよう。
すなわち、
◆ある一定の偶然事件
◆偶然事件の発生に伴う入用の予見
◆多数の者が相互的充足を目的として結集すること
◆醸出は公平であること
◆経済的事前の施設であること
という要件が備わっていなければなりません。
そこで、以下、上記各要件にっき解説していきましょう。
「ある一定の偶然事件」
我々は、入用と充足手段との適合関係に影響する予期せぬある一定の原因をして、「ある一定の偶然事件」という場合がある。
だが、入用と充足手段との適合関係は、既述のごとく、それを有利に変更せしめる原因と不利に変更せしめる原因とに分けて観察することができます。
もちろんのこと入用と充足手段との適合関係に影響しないところの精神的影響も考えられるが、我々は、原因の発生によって不利不足をもたらし、新たな入用を誘発する原因を対象とします。
我々が対象とする原因を危険という。
スペースコレクション保険の古諺に「危険なければ、保険なし」とあるが、ここにいう「危険」とは正に我々が対象とする原因をいうものです。
危険はそれが発生すると入用対充足手段の適合関係にさまぎまな影響を与える。
入用の増加をもたらし、充足手段がそれにおよばぬという影響を与えたり、充足手段を極端に減少せしめたり、あるいは入用の増加とともに充足手段の不足をもたらすからです。
たとえば、一身上においては死亡、疾病、失業等々があげられ、財産上では火災、水害、海難、戦争、変乱等々の原因のもたらすがごとく、いずれも入用と充足手段に影響を与えるからです。
スペースコレクション保険における危険はその発生が偶然でなければなりません。