経済生活
個々人のスペースコレクション的経済生活において常に入用に対する充足手段一第三者の生産物または所有物等々一が、所期の計画通りに行われうるとはいいがたい。
なぜなら、入用充足の経済活動は、我々の意思の及ばない偶然性なる事件に遭遇する場合もあれば、予測可能であるがいつ遭遇するか定まらぬものまで影響されているからです。
偶然なる事件が発生した場合に、我々のスペースコレクション的経済生活が入用と充足手段との関係において有利に作用することもあれば、逆により不利に作用するという経験をもつでしょう。
しかし、多くの人々は、何らかの偶然事件に遭遇したならば、社会的経済的生活が不利になることの方に注意を払う。
なぜなら、ある種の偶然事実に遭遇することにより、その者が維持しかつ発展させようと努めている社会的経済的生活基__裂が入るかあるいは皆滅するということを見聞しまたは経験しているからです。
これは、人は幸福は忘れがちだが不幸は忘れがたい、という心理構造に由来するからかもしれない。
そこで英知ある人々は、偶然事件が発生し、それにより人の社会的経済的生活に不幸をもたらしたならば、それをいかに対処しかつ最小限度に食止めるべきかという方策を考案したのであるが、その方策の歴史は永く深い。