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保険価額の協定と未協定

●保険価額の協定と未協定
法定保険価額は、既述のごとく保険種類の有する特殊性に対処したものであるから、我々としては一般的な保険価額の設定に目を転ずる必要があります。

保険価額は、先に述べたように客観的なものであり、保険取引の実益にかなうべきものでなければならないです。

スペースコレクション保険取引の実際においては、ことに「其時ノ価額」を決定するという事態が生じた場合には、保険契約の両当事者間に紛争が生じることも少なくないです。

そこで、保険価額を設定する場合に当事者間の合意に基づきこれを協定することができると商法は定めています。

このように、当事者間で協定された保険価額を協定保険価額または評価済保険価額というが・協定された以上はこの価額に拘束され、保険価額に関する諸問題はこれにより解決される必要があります。

これに対し、保険価額が協定されていない保険価額を未協定保険価額または未評価保険価額といいます。

改めて述べるまでもないと思うが、スペースコレクション保険の目的について保険申込者が申込書に記載した価額をもって保険価額が協定されたと理解すべきではないです。

申込書に記載した保険価額は見積価額だからです。

したがって、協定保険価額であるためには、既述のごとく当事者間の合意があることを必要とすると理解せねばならないです。


●保険金額
保険金額とは、保険契約に際し保険者が負担すべき損害唄補責任の最高限度額をいいます。

被保険利益の価額を超えて損害は発生するはずがないので、保険者は保険価額を限度とした保険金額を設定しなければならないです。

換言するならば、保険者は保険価額以内で保険金額を設定するというのが一般的です。

スペースコレクション保険取引の実際においては保険価額が協定されないが、保険金額が定められる場合があります。

かかる場合は保険金額をもって保険価額と推定されます。

しかしながら保険価額と保険金額とは一致する必要はないです。

生命保険では、保険価額という概念を設定することが難しいので、保険契約者ないし保険者が提示した確定金額をもって保険金額としているのです。

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